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雨水の集排水路の問題解決



プロジェクト雨水桝への蚊と落ち葉の出入無 
物理的防除=極細分別集水化 
 現状の雨水の排水路がSDGs3,6,9,11,12,14,15の各目標の負荷の源を作っていることはご承知ですか?
関連するSDGs  雨水の集排水路の関係する問題点 
 SDGs3 
すべての人に健康と福祉を
人口密度の高い都市部では、雨水桝が蚊の産卵に適した場所となっており、自然界での蚊の繁殖率は約3.3倍から8倍にも増えています。更に、定期的に薬剤を投入することで蚊の抵抗性が高まり、その効果が薄れています。観光立国を目指すためには、蚊媒介感染症が持ち込まれた際に拡散する確率を下げるために、雨水桝で産卵できない物理的防除対策が必要です。
 SDGs6 
安全な水とトイレを世界中に
2015年に雨水利用推進法が施行され、トイレ用水や非常時の用水として雨水を利用することが目的となる治水が定められました。雨水桝はそのインフラの集水口であり、落ち葉の流入や薬剤の投入は雨水利用時の水質を悪化させるため、浄化が必要です。これによりコストがかかるだけでなく、常に不安が残ります。そこで、集水口で極細分別を行うことで雨水だけを集め、浄化作業を簡素化しコストを下げ、集水の安定化を図ることが重要です。これにより、雨水利用を日常的なものにするための取り組みが必要です。
 SDGs9 
産業と技術革新の基盤をつくろう
現在の雨水利用では、落ち葉や薬剤を雨水と一緒に集めてから浄水する工程に入るため、水道水よりも維持管理費が高くなり、安定性に欠ける問題があります。安定で安心な雨水利用を低コストで実現するためには、集水段階で落ち葉の流入や生物の出入りを分別し、雨水だけを貯水できるインフラを強化する必要があります。
 SDGs11 
住み続けられるまちづくりを
少子高齢化が進む中、建築物の維持管理を担う人手不足が深刻です。そのため、維持管理の合理化が急務と言えます。特に雨水の集排水路の維持管理には、重いグレーチングの開閉が困難な問題や、グレーチングの盗難を防止するボルトで固定されているために堆積物を取り除く作業に時間が掛かる問題があります。そのため、グレーチングの開閉間隔が長く成る様に、堆積物が入り難くする物理的防除等の維持管理の合理化が必要です。 
 SDGs12 
つくる責任 つかう責任
社会環境にある全ての人工物は、完成時の100%から日々退化していきます。この退化速度を遅くするためには、適切な維持管理が必要です。特に雨水の集排水路は、生物の血管と同じように、知らないうちに堆積物が増えていき、設計時の排水能力が損なわれることがあります。
 SDGs14 
海の豊かさを守ろう
雨水の集排水路は元々、生活環境に降った雨水をすばやく集めて海に戻すことが目的でした。しかし、蚊の産卵を許してしまい、その後薬剤で蚊の数を減らすという非合理的な対策が行われてきました。その結果、海に不要な薬剤が流れ出る仕組みができていましたが、これについては問題視されませんでした。これはまさにSDGsの「少しずつ環境を壊している仕組み」であり、改善すべき全ての人の目標です。。
 SDGs15 
陸の豊かさも守ろう
都市部に公園を作る際には、そのエリアを自然環境に近い状態に整えます。自然環境では、風雨などの影響で樹木は倒れない様に根を張り、成長と共に地表のかぶり土が割れて流れることを繰り返します。この過程の土が雨水桝に流れ込み、排水障害を起こす可能性が高まります。そのため、泥だまりを設けて、落ち葉などが横引き配管に入り難い構造に成っています。
しかし、泥だまりの正しい清掃は、たまり水が残る為、蚊に産卵場所として認識されてしまいました。又、かぶり土が流れ出し、無くなった分を、新たな土で補充する等、環境を悪くする循環が生まれています。